No.1　河崎紹介

河崎という町をご存知でしょうか。

伊勢市駅の近鉄側（北口）を降りて北東に数分歩くともうそこは河崎。
最近は観光雑誌で取り上げられることも多く、テーマパークのように賑やかな内宮前のおかげ横丁やおはらい町と対比させて紹介されることの多いこの河崎。
対比ということですから、「華やか」な内宮前に対して「しっとりと落ち着いた」とか「人々の暮らしのある」とか表現されがち。
要は「地味」で「普通の町」なんですけど、少し昔の蔵が残っていることから「蔵の町」として人々の関心を引くようなんですね。

そんな河崎の町はかつて伊勢の台所として栄えていました。

伊勢の中心を流れる勢田川が今で言う高速道路代わり。大量の物資が「伊勢湾⇒勢田川⇒河崎」へと運び込まれて伊勢中に流通していったんですね。
勢田川沿いに多くの蔵（要は倉庫）が立ち並び、また、魚市場もあり、河崎は大変な活気と賑わいのある町だったようです。

私はそんな河崎で蔵を使った店をやっています。

格子の窓から外を見ると思わず

「昔はこの外を町人が歩いていたのかなあ」

などと感慨にふけることも。

そんなちょっとだけタイムスリップできる河崎をこれからこのブログで紹介していきたいと思っています。

 - 河崎の歴史