河崎だより 伊勢市観光協会ブログ

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No.40 旅先での被災

   

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東北関東大震災で被災された方にはお見舞い申し上げます。

この大震災で犠牲になった方々には地元の人はもちろん、旅行中の方も多かったと報道されています。

旅先の慣れない土地では災害時にどこへ避難すればよいのかはもとより、土地の形状や性質など、分からないことも多いです。

ホテルへ着いて避難経路を確認する人はいるかも知れませんが、地震があったときの避難先まで調べる人はいないでしょう。地元の小学校や中学校の場所なんて知らないですよね。

今まで伊勢で起きた災害は大抵台風です。
伊勢湾台風のとき、河崎ではすぐ近くの勢田川が氾濫し、家の中まで水が入ってきて腰まで浸水し川の魚が家の中を泳いでいたそうです。
町内の80歳を越える金剛さんが言っていました。

また、志摩の和具ではで高台の神社にある松の木のてっぺんに海藻が付いていた、という話もあるそうです。
これは珠家のバイトの女の子が100年くらい前にあった津波の話として地元で伝わっている、と言っていました。

今回の震災の影響で伊勢志摩では鯛などの養殖の網が破れて魚が逃げてしまいました。海苔の養殖やカキのいかだも破壊され、海で生計を立てている人たちの被害は県内で50億と言われています。

東北の被害があまりに壮絶すぎて、こちらの被害はほとんど報道されていませんが、漁業関係者のかたの落胆はいかほどのものでしょうか。

また、カキの稚貝は宮城県から買っていたので、その影響も深刻です。

伊勢も東南海地震の地域に入っていますので、今後伊勢志摩を旅される方は多少でも防災の知識を頭に入れてお越しくださいませ。

この観光協会のサイトにも「伊勢で災害に遭遇したら?」というページがあります。
防災みえ」では各災害時の情報発信もしています。携帯版をブックマークにしておいたり、メール配信もしているので、旅にお出かけの前に一時的でも登録をしておくと安心でしょう。

津波浸水の予測図もあります。(伊勢市は御薗、小俣、二見だけしかないですが…)海の近くで宿泊される方は入手しておくのもよいかも知れません。

ただ、今回の地震はあらゆる防災の想定を超えてのことでした。それでもまったく知識がないよりは高台がどの方向にあるのか知っておいたほうがいいし、宿の人や地元の人に聞いたりしておいたほうが少しでも安心だと思います。

どこにいても何があるか分かりません。旅を自粛するのももちろんアリですし、出かけるなら情報を持っていかれるとよいと思います。

そうしていらっしゃった旅のかたが「来てよかったなあ」と、思っていただける空間や時間が提供できればと思っています。

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