No.63 d47展
東京・渋谷に新しく出来た「ヒカリエ」というファッションビルで開催されています
で、なんでこのブログでこれを紹介するのかと言うと、ここで伊勢の河崎が紹介されているからなんです。
「町家豆腐」の中西さんと、河崎の町並みが紹介されています。
紹介と言っても、ホントにちょびっとだけです。
と、言うのも、この展覧会、文字通り47都道府県を「デザイン」という切り口でずらりと並べてあるんですね。
47都道府県分ですから、相当な量なんです。
ひとつの県に付き、100センチ四方くらいの中に表現されているので、コンパクト。
・カフェ
・宿泊
・ショップ
・レストラン
・観光
・人
というジャンルで各1つずつ紹介されているのです。
それが各県によってなかなか味があって面白い。
私が特に面白いと思ったのは「高知県」と「大分県」
高知県の「人」梅原真さんのキャラが最高に面白い。
自分の県を「素晴らしいところですヨ~」って言うのが普通なんですが、「高知は経済という尺度で見ると日本で最下位」と自ら卑下している。
ところが、その実「森林率84%」という特色を生かすことを考えている。
真の豊かさとは「アメリカ的な経済の豊かさではない」。
製造品の出荷額やGDP。、家の新築件数、坪単価の上昇。
そういったもんじゃないヨネ。もう今の時代。
ってのを面白おかしく。不真面目にまじめ。んで、カッコいいデザインでやっちゃってるんです。
その梅原さんのしゃべりが面白いんですね。
いや、実際会場にいらっしゃるわけじゃないんです。
ここに入場すると、iPodが配られて、そこに入ってる説明を聞きながら展示物を見ることができて、
「人」 の声が実際に入ってるんです。
もちろん、これも47人分。
説明も47都道府県分。
だから、これを全部端から順に大真面目に見ていくと膨大な時間がかかるんですよ。
最初はまじめに見てるんだけど、もう途中ではしょりだすの。
いやいや、ホント、各県の特色が「熱い」ので、見る側のエネルギーも相当必要なんです。
まあ、日本の地方を「県」で括ってしまうということに多少の異論はあるわけで
三重県だって「北勢」「伊勢」「伊賀」「熊野」「尾鷲」「鳥羽・志摩」で相当文化や考え方の違いがあるわけです。
他の県もしかり。
それを明治に無理やり作られた「県制度」で特色分けをすることにはハッキリ言って無理がある。
特色というのは「県」 の行政区じゃないと思うんですよね。
もっと昔からの地区分けじゃないと本来のものは見えてこないと思いました。
むしろ「藩」とかでやらないとダメよ。
まあ、メディア的には「県」で分けた方が理解されやすいとは思います。
東京とかに行って、例えば
「こちら、三重からのお客さんです」
なんて紹介されようモンなら、即座に
「いえ!!(三重じゃなくて)伊勢です!!」
って言っちゃうもんね。三重じゃないんだもんね。
この展覧会、28日までです。
東京の方、また東京へ行かれる方はちょっと覗いてみると、いろいろ面白い発見があると思います。
同じフロアには同じくd47系の食堂やショップもあるので楽しめますよ~。