内宮前だより 伊勢市観光協会

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神田下種祭(しんでん げしゅさい)

      2017/03/25

ちょっと内宮界隈を離れますが…
内宮さんから2.5kmほど北の楠部(くすべ)町に神宮神田があります
神嘗祭をはじめ、諸祭典にお供えする米や餅・酒を作るための御料米を作る神田です。
ちなみに東京の神田(かんだ)はかつて神宮の神田があったところから地名がついています(^^)

その神田に忌種(ゆだね)を蒔くお祭り(神田下種祭)が執り行われました。

神田奥の忌鍬山(ゆくわやま)で田を耕す鍬を作るために祈る「山口祭」
鍬の柄となる木を切る許しを請う「木本祭」の後、
童男(どうなん)と呼ばれる選ばれた地元の中学生により切られた木で柄を作り下山、
田の神が祭られた神田でその鍬を用いて田を耕す所作を行った後水田に忌種を撒きます。
その間、古来より歌い継がれている御田歌が唱われます。

神田では自然災害のリスクを分散するために多種の稲を育てるのですが、その中に「瑞垣」と呼ばれる稲があります。
これは昭和5年の御遷宮の際、御正殿の軒下に自生し実を結ぼうとしている1本の稲が見つかりました。
生育条件とはかけ離れた環境に育つ姿を瑞兆を感じ、それ以来大切に育てられています。

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