伊勢醤油本舗本店の焼き伊勢うどん
もう、春休みに突入した人も多いと思います。
旅行に行こう!!となった時、ガイドブックやネットで色々な美味しいモンを調べては、まだ見ぬ美味いモンに思いを馳せる人は多いと思いますが、私もその一人。
美味しくてちょっとお高くてお行儀の良いモンもいいんだけど、私はその土地に根付いてる美味しくて(時にはどうかと思われるのもあるけど、それはご愛敬と言うことで)、安くてちょっと変わったのの方がどちらかと言うと好き。
先日旅行に行った時は、ほぼそんなのばっか食べてました(笑)
伊勢うどんもきっと、｢地元に根付いたちょっと変わった食べ物｣の中に含まれるかと思います。
モチモチとした腰のない麺に、色は真っ黒なくせに実はちっとも醤油っからくない、どっちかと言えば甘めでコクのある、そのくせ後味はあっさりとしたタレをかけ、具と言えばネギにせいぜいこれまた歯応えのしっかりしたかまぼこが数切れ乗っただけのシンプルな見た目。
それが伊勢うどんの基本。
私の周りにいる初めて食べた人に感想としては、｢うどんとは思えない｣とか、｢タレの色が濃いから間違えたのかと思った｣などの意見が多かったようです。
伊勢市には伊勢うどんのお店は多々ありますが、みんなそれぞれに麺の固さやタレの味や量、ネギ以外の具を載せてみたりなどの少しずつ個性があるため、伊勢市民の中でも好きなお店というのは意見がわかれるとこです。
そんな中で、おかげ横丁にある｢伊勢醤油本舗｣さんで販売されている伊勢うどんは、調理法がちょっと変わってまして、何と鉄板で焼いてしまう、その名も｢焼き伊勢うどん｣。
注文してから店頭で焼いてくれるのですが、地元民としてもなかなか珍しいメニュウです。
焼き伊勢うどんの作り方。
鉄板に白い脂の塊(ラードかなぁ?)をまず落とし、脂が溶けたタイミングでタレを流し入れます。
ジュージューと音を立てるタレと脂をまんべんなく鉄板の上で混ぜ、水分がちょっと飛んだかなーの時点でうどんを投入します。
後は、焼きそばみたいな要領で、うどんにまんべんなくタレをからめます。
普通の伊勢うどんには少ないながらも多少の汁気があるのですが、焼き伊勢うどんは汁気を完全に飛ばすのが特徴。
これを器に盛り、ネギと紅ショウガを添えたら出来上がりです。
お好みで一味唐辛子かブラックペッパーをかけて食べます。
食べてみると普段食べてる伊勢うどんとはちょっと違います。
脂が使ってあるせいか、元々のタレのコクに脂独特のコクがプラスされて味わいが濃厚になり、ほんの少し洋風な感じになります。
一味唐辛子をかけても美味しいのでしょうが、ブラックペッパーが合うのが分かります。
普段の伊勢うどんも美味しいけど、こっちの濃いバージョンの方が私の好みかも。
70円プラスで温泉卵のトッピングもできるんだけど、絶対美味しいハズです。
やっとけば良かった。
見た目はワリと軽そうな量ですが、麺はキッチリ1人前はあった気がします。
これだけ味がしっかりしてると、ワリと食べた感もあります。
伊勢うどん初心者の人にも、食べやすいかも。
しいて言うなら、焼きうどんに近いです。(実際にうどんを焼いてるワケだし。)
さてデザートはぜひ、ここの醤油ソフトクリームはいかがでしょう。
普通よりちょっとベージュがかった色合いのそれは、食べてみるとカラメルに似た香ばしさが口の中に広がり、そして次の瞬間、｢あ、やっぱり醤油だわー｣と実感します(笑)
数年前、アイスクリームにかける醤油が流行った時期があったけど、分かります。
特に違和感ありません。
後味もさっぱりしてるから、これから時折来る春の暑い日にもってこいのデザートです。
焼き伊勢うどんで350円(温泉卵トッピングでプラス70円だったか…)、ソフトクリームは300円。
両方食べても仕事の日のランチ代くらいです。
そうそう、伊勢醤油さんの醤油はパッケージもキレイなので、私は県外の友人知人へのお持たせ用によく利用しています。
色んなバリエーションの醤油もあるので、おかげ横丁に出向いた時はぜひお店をのぞいてってくださいませ。
伊勢醤油本舗本店のサイトはこちら→☆
伊勢醤油本舗本店
伊勢市宇治中之切町52（おかげ横丁内）
TEL 0596-23-8838
営業時間
9:30〜17:30（季節によって異なるそーなんで、気になる人は電話にてご確認くださいませ☆）