No.26 カニのカンピンタン
とにかくカニが多い。
この時期、河崎にはたくさんのカニが出没します。
カニったって、捕らえて食べるようなカニじゃなし。
家の隅っこのじめじめしたようなところに住んでいます。
河崎はすぐそこに川があるせいか、普通に道をカニが歩いてるんですね。
河崎に引っ越してきた人がまずビックリするのもカニです。
いつだったか
「ゆきさんッ!カニが!…カニが網戸をのぼってるんですけど~!」
という電話がかかってきたこともあります。
普通に花壇とか、玄関とかにいますからね~。
このカニ。夜になると移動するようで、道を歩いてるんですが、いかんせん車によく轢かれる。
それで、朝になると道は「カンピンタン」になったカニがいっぱい。
あ、ちなみに「カンピンタン」とは伊勢弁で、「何かに引かれてぺしゃんこになった状態」のこと。
たとえば…
・かえるのカンピンタン
・ミミズのカンピンタン
・ヘビのカンピンタン
みたいな…。
轢かれて、さらに日に晒されて水分がなくなってような状態、のことを言うので、たとえば猫が轢かれていたとしても「カンピンタン」とは言いませんね。
と、言うことで、伊勢に来たら是非、道で何かが引かれているのを指差して
「〇〇のカンピンタンだわ」
と言ってみて下さいね。