No.48 船参宮体験 -1-
お伊勢参りには陸路と海路とあったのは案外知られてないかも知れません。
陸路は宮川から、そして海路は伊勢湾から勢田川を通って。
伊勢には神社(かみやしろ)という町があるのですが、ここはかつて伊勢の玄関口として大層賑わった界隈。遊郭や旅館も多数立ち並び、今でも柏屋旅館というのが残っています。
その隣の新玉湯という銭湯は何年も前に廃業したようで、すっかり朽ち果てていましたが、中をこっそり覗いてみたところ往時を偲ぶ湯船のタイルや脱衣所の木のロッカーがかつての賑わいを感じさせました。
お豆腐屋さんや床屋さんなどは現在も営業されてましたね。
すっかり普通の家が立ち並ぶ神社界隈ですが、パンフレットによると、昭和初期頃は旅館が5軒あり、髪結い業も4軒あったようです(これは遊郭があったからでしょう)。面白いのは射的屋さんが3件もあったことです。
さぞや当時は賑やかだったのだろうなあと、しばし得意の妄想タイム。
さてさて、ここから「みずき」という木造船に乗り込みます。
昨年から就航した定期船です。詳しくはコチラ⇒⇒神社みなとまち再生グループ ←(しかしこのサイト、みずきの説明は10秒しかみることができません!!読んでいると突然別のページに移動になってしまう…そして結局みずきの詳細がよく分からない…ツラ過ぎる…)
と、ゆーことでですね。
説明すると、かつての船参宮を体験する船を、土、日、祝日は朝運行しますよ~。ということなんです。
一日1便、出発は朝10時。
コースは
神社→二軒茶屋(30分休憩)→河崎(45分休憩)→神社
というもの。
料金は基本の周遊料金が大人1000円、子供500円。
二軒茶屋や河崎から乗ることもできるし、片道でもOK。
その場合は400円とか600円とか料金が変わってきます。
で、まずは神社まで行かねばなりません。
これ、伊勢の人間なら普通車ですよね。
そうじゃない場合はどうでしょうか?
果たしてバスで行けるのか!!(それにしても、神社(かみやしろ)と、私たちは読めますが、一般的にはやっぱり神社(じんじゃ)って読んじゃいますよね。う~ん…紛らわしい)
はい。
伊勢市駅裏あたりのホテル(伊勢シティホテル、伊勢シティホテルアネックス、パールピアホテル、星出旅館など)に宿泊しているとして、アクセスしやすい河崎のバス停(八間道路沿い、トヨタレンタカーの向かいあたりにある)から一色町行きのバスが出ております。
降りる停留所は「神社港」です。
案外本数が多いです。
で、9時40分頃に付くバスが河崎を9時29分に出ます。所要時間10分程度。
意外と早く着きますね。
この場合だと、神社→河崎の片道(600円)でいいんじゃないかな、と思います。
充分楽しめます。
それとですね、ここ神社には神宮125社のうちのひとつ「御食神社(みけじんじゃ)※難しい方の「饗」と書く場合もあります」もあるんですよ。
外宮の摂社ね。
だから、ついでに参拝もできるとゆーね。
どっちがついでか分かりませんが。
いいですよね。
先ほどの柏屋旅館に前泊するのもいいかもですね。
ちょっと面白いかも知れません。
私は車で行ったのですが、無料駐車場もあるそうなのでご安心ください。
が!
この日はなんと、年に一度の
カヌー大会の日!!だったのです!
すごい!カヌーが沢山!親子連れも沢山!賑やかでした。
そして、みずきの乗船客は私1人~…
船頭さんスミマセン…と思ったら、
「いやー、お客さんおらんでも船は出すんや。一応定期船やしな。それに昔はこんな船がようけおったって皆に見てもらいたい思うてな」
はぁ、そうすか、ほんじゃよかったです。
切符を買っていざ船に乗船~。
なんと!
船の中にはゴザがひいてあるではありませんか。
あ~、リラックスできるわ。
「おねーさん1人やで寝っ転がってもなにしてもかまへんな」
と、船頭さん。
いやいや、寝っ転がってる場合じゃないんです。私。
これ、レポートなんですから。
と、言いつつ、靴を脱いですっかりくつろぎモード。
そしていざ!船が出発いたしました~。
…続く
※左の写真は二軒茶屋の駅で出迎えてくれた子供たち
「みずきさぁーーん!!みずきさーん!」
と、大声で手を振って駆け寄ってくれているこの子たちはさて、どうしてここにいるでしょうか?
その答えは次回で!
それにしてもかわいいなあ。