No.59 宮澤正明@宇治山田駅
4月7日に外宮の遷宮館が開館しました。
鳴り物入りのこの遷宮館は「遷宮の意義がよく分かる」として早くもかなりの評判となっております。
ところで、同じ4月7日からもうひとつイベントが行われています。
イベントというか、写真展なのですが、この場所がすごい!
宇治山田駅です。
しかも、普段は入れない2階。
ここは修学旅行の集合場所などとして使われる場所なんですが、ここで宮澤正明さんの写真展が開催されています。
いや、何がすごいって、この場所そんな風に使われたことがないからなんです。
宮澤正明さんは、最近民放でAKBの女の子と一緒に出ていらっしゃったので、知ってる方も多いと思います。
しかも、みなさん誰もが宮澤さんの写真を目にしていると思うんです。
と、言うのも、すごく沢山の芸能人の写真を撮ってらっしゃるんですね.
雑誌を始め、写真集やCDジャケット、グラビアも。
そんな宮澤さんは、もうずっと神宮の写真を撮り続けてて、数年前には神宮の写真集も出しています。
○伊勢神宮<現代に生きる神話>
宮澤さんの目で神宮を撮るとどんな風になるのか。
すごく沢山の写真家さんが神宮を撮影しています。
多くは山の緑や神職さんの白い装束、神々しい社。
そう言ったものが撮影されます。
もちろん、宮澤さんもそれらを撮影していますが、なんか違う。
何が違うというと、「影」なんですね。
この方の写真は輝く撮影対象そのものを撮る、のではなく、それらを取り囲む影の部分を写すことによって対象を浮かび上がらせているんです。
それは会場にある大きな月と太陽の写真を見れはとてもよく分かります。
まあ、写真というのはそもそもそういうものかも知れません。
光と影がつくるのが写真です。
とは言ってもそこにセンスが反映される訳です。
「すでに確立されている神宮の姿を自分に落とし込み、自分にしか見えないあらたな神宮の側面を探り出す」
ということを懸命にされてるように思いました。
とてもオーソドックスな神宮の姿なのに、どこか知らない神宮に見える。
そこに驚きと新鮮さを感じるんですね。
宮澤さんの撮影した社殿があるなら、見た人間はそこに各自の物語を感じることができます。
見る側をとても信頼した写真であるように思いました。
展示されている写真は写真集で見ることもできますが、やっぱりプリントで見ると違いますねー。
びっくりなのは、宇治山田駅のなんてことない場所がすごくいい展示場になっていることです。
これは発見です。
なんで近鉄は今までこういうのやらなかったのかな。
入場は無料で、5月20日までやっています。
ぜひ足を運んで見てくださいね!
◇宮澤正明写真展「伊勢神話への旅」
期間:4月7日~5月20日
時間:9:00am~8:00pm
場所:宇治山田駅 2階臨時待合室特設会場
入場無料