河崎だより 伊勢市観光協会ブログ

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No92. 伊勢で味わう江戸前鮨「こまだ」

   

今年の1月、河崎にひっそりと開店した江戸前鮨のお店「こまだ」

開店したからと行って、わぁ~!っとみんなでわいわい行くようなお店ではございませんのです。
ネットではいくつか写真付きでUPされていたりもしますが、なかなかそれを確認できないのが実情。
それもそのはず、東京・銀座の「あら輝」(ちなみに「あらかがやき」ではありません。「あらき」ね)というお店で修行されておりまして。
あ、ちなみに、店主の駒田くんは以前伊勢でお寿司屋さんをしていたのですが、そのお店を畳んでええ年だというのに銀座まで修行へ行ってしまったと思ったら伊勢に戻ってらっしゃってこのお店をオープンしたわけです。 そんじょそこらのお寿司屋さんとは一線を画しております。

これがまた見つけにくところにありまして。はい。
それもそのはず、もともと河崎の名士であった村田仙衛門さんのお宅のガレージを改築して作られたお店だからです。

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看板もあるようなないような、という感じで。
ガレージと言いましても、普通と違って「木造」なんですね。
今から10年くらい前に、ここで「期間限定カフェ モナリザ」をやったことがあります。
ちょうど車が2台くらい入るスペースなんですが、中もきっちり木造です。

それで駒田くんがお店の場所を探している時に、ここがいいんじゃないかと言うことで 紹介しましたら話が進んで、河崎に開店ということに相成りました。
席数6席、予約のみ。15,000円のコースのみ。なかなか気軽に、という訳には行きませんが、伊勢でこれだけの江戸前鮨が食べられることに感激でございます。

ところで、2001年に里見真三さんが書かれた「すきやばし次郎 旬を握る」と言う名著があります。
今やすっかり有名な「すきやばし 次郎」、当然当時も有名なんですが。
とにかく次郎さんの技がまるっきり掲載されている。しかも写真付き。
マグロなんかなか綴じの実物大の写真ですよ。
こんなに公開しちゃっていいんですか?というくらいです。
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でも、職人さんの技なんて写真みて盗めるわけじゃないんですよね。
横で見てたって真似できない。だからこれだけ公にしても絶対同じものが作れない。
じゃあ、そのお鮨ってどんなん?どんなん?
ってなりますよね。

それで行ってきましたよ。銀座の「すきやばし 次郎」に。12年くらい前でしょうか。
当時は今みたいに高くなくて、初日、お昼に行って桶を注文しました。5000円だったかな?
翌日、またお昼に行って、今度はカウンターに座ってお好みで握ってもらいました。握ってくれたのは次郎さんじゃなくて長男さんでした。そんときは7500円くらい。滞在時間20分。緊張しましたねー。あ、もちろんひとりで行きました。
その時に「あぁ、江戸前鮨って舞台だなぁ」と思いまして。
お腹を満たすものではなくてお芝居見に行くような感覚ですね。職人さんとネタの舞台に自分も上げてもらう、そこで自分もそのレベルに応じて食べる人を演じることができるか。まあそこまでするつもりじゃないと楽しめないんじゃないかと思い至りました。

そしてその江戸前の感覚を伊勢でも味わえる。というのが「こまだ」なんでございます。
わたしは「あら輝」さんには行ったことありませんが江戸前は江戸前ですからね。
「東京で地方を味わう」ってのは結構ありますよね。しかし「東京を地方で味わう」というのはなかなかできないんじゃないでしょうか。
伊勢の人ばかりでなく、いろんな土地からこの「こまだ」のお鮨を楽しみにいらしているようです。
さて、その「こまだ」ってどんなお店?となりますが、こればかりは写真で伝えられるようなものじゃないかと思いまして。
是非とも行って、見て、感じて、味わって。そしてそれを分かち合えるひとと楽しんでいただけたらと思います。

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それにしても、河崎ってやっぱりちょっと変わったお店ばかり…。

こまだ
河崎2丁目(もと珠家の斜め向かい)
0596 28 7747

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